2021年10月某日。
多忙でタスクに追われる日々を送っていた僕は、
つかの間の休息を取るために、奥さんと1泊2日の京都旅行に行った。
休息とはいっても鞍馬山へ登山しにいったので、実際には身体は休まっていない。
身体は疲れたけど宿の温泉に入ってゆっくり休めたし、何よりも気分転換になった。
東京に帰ってきた翌朝、いつものように大をした。
大を出し終わりティッシュでお尻を拭うと、赤いものがついていた。
ああ、また切れて出血しちゃったか
この時は軽く考えていた。
まさか数日後に、あんなことになるなんて思いもよらなった。
イスに座り続けることは苦行と同じ
出血したのだから、当然お尻はヒリヒリと痛む。
普段ならすぐに痛みは治まるので、気にせず放っておいた。
ところが今回ばかりは様子が違った。
その日は地元のクラフトビール屋さんの仲間が集まって、企画会議的なものをしていた。
会議をしていた場所のイスはお洒落な木のイスでクッションが無いタイプ。
お尻から出血していた僕には苦行でしかない。
痛い。とにかく痛い。
ヒリヒリした痛みが僕の集中力をドンドン削いでいく。
イスに座っている時の重心を右に左に替えながら、
なるべくお尻の真ん中に負担がかからないようにする。
でも痛いもんは痛い。
時々立ち上がったりして、どうにか会議をやりすごした。
そして家に帰るなり、僕はすぐさまベッドに横たわった。
そこにいるあなたは誰?
重力から解放されて、ようやくヒリヒリした痛みは和らいできた。
動けるようになった僕はお風呂に入ることにした。
湯船につかる前に、痛かったお尻にそっとシャワーをあてる。
優しく優しく、そっと手を肛門にあてると
ん?ナニコレナンカイル
ぶよぶよした腫れものが、僕の肛門様に居すわっていた。
明日になれば腫れは治まるだろう。
軽い気持ちで湯船につかり、湯船で暖められた僕の肛門様は、
ご機嫌が良くなったのでした。
運命の日、ケツ断の日
普段は毎朝出ていた大が、この日は出なかった。
まあ、こんな日もあるよねーっと軽い気持ちで過ごし、
奥さんと近所のタイ料理店でランチを食べた。
帰宅してからしばらくしてようやく便意があり、スッキリさせようとトイレに向かう。
朝出なかったせいか、固めの大がモリモリ出た。
コレがすべての始まりだった。ホイッスルは鳴らされたのだ。
昨日に続きヒリヒリ痛い。
もうイスに座れないくらい痛い。
痛くて痛くて仕方がないので、ベッドに横たわり読書をすることにした。
でもヒリヒリした痛みが読書を妨げる。
ベッドに横たわること3時間。
ヒリヒリした 痛み=肛門様のお怒り は鎮まることがない。
これは何かおかしい!ヤバイヨヤバイヨ!
僕の直感が放っておいたらマズイと訴えかけてくる。
僕はそばにあったスマホを手繰り寄せて、ベッドに横になったまま検索を始めた。
●●区 肛門科 評判
ブラウザの検索欄にキーワードを打ち込み、近所の肛門科を検索。
1時間後の予約ができる病院を見つけ、僕は人生初の肛門科受診を決意したのでした。
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